あきたノート

【秋田県】冷たくて美味しい!秋田名物「ババヘラアイス」

秋田県には「ババヘラアイス」と呼ばれるご当地アイスがあります。
さっぱりした口どけで優しい甘さ、そして昔から変わらない販売スタイル。
小さな子どもからお年寄りまで、秋田県民みんなに長年愛され続けています。

お堀とババヘラアイス

ババヘラアイスとは

秋田県民ならば説明するまでもなく、夏の風物詩として日常に溶けこんでいる「ババヘラアイス」。
秋田県の国道沿いを走るか、お祭りやスポーツイベントなどの会場に行くと、販売している屋台に高確率で出会うことができます。
販売のピークは夏ですが、春から秋にかけて秋田県内各地で販売されています。

これがババヘラアイスの屋台です。
カラフルで大きなパラソルの下に、台車に乗った銀色の大きな保冷缶と、アイス用のコーンが入った段ボール箱があります。

ババヘラアイスの屋台

売り子さんは、ほっかむりをした年配の女性。
アイスは1個150円~200円で販売されていることが多いです。

注文すると、保冷缶の中に入った2色のアイスを、金属製のヘラで器用にコーンに盛り付けてくれます。

売り子さん

ピンク色の部分はイチゴ味、黄色はバナナ味(業者によってはレモン味)です。

缶の中の様子

さっぱりした味で、しゃりしゃりした食感。甘さは控えめで、口どけは柔らかいです。
アイスともシャーベットともちょっと違う、まさに「ババヘラ」としか表現しようがない、秋田県のご当地アイスです。

ババヘラアイス

「ババヘラ」の名前の由来

ババヘラアイスを販売している業者は「進藤冷菓」「児玉冷菓」「杉重冷菓」「千釜冷菓」「若美冷菓」「三浦冷菓」などがあります。

元々の名前は「交通安全アイス」「ふるさとアイス」「パラソルアイス」等々、業者によって違います。
しかしどれも「ババ(=おばあさん)がヘラを使って盛り付けるアイス」なので、全部まとめて「ババヘラアイス」と呼ばれるようになり、いつしかその名前が定着しました。

盛り付けをするおばあさん

2002年にババヘラ味のお菓子を商品開発する際、進藤冷菓が「ババヘラ」の登録商標を取得したため、他の業者はそれ以降「ババヘラ」の呼称を使えなくなってしまい、「ババさんアイス」や「ナマハゲアイス」などと名乗るようになりました。

とはいえ、どの業者も昭和の時代からアイスを販売し続けていますし、正式名称は違っても秋田県民にとっては全部「ババヘラアイス」です。

バラ盛り

アイスの盛り付け方には、売り子さんの個性が出ます。
ピンクと黄色を交互に重ねたり、三角形に盛ったり、2色を混ぜ合わせてマーブル模様にしたりと、人によって盛り付け方はいろいろ。

普通のババヘラ

売り子さんの中には、ババヘラアイスを綺麗な花の形に盛り付けることができる人がいます。
この技は「バラ盛り」と呼ばれています。

バラ盛りの写真

バラ盛りはもともと、橋本さんという熟練の売り子さんが作り始めたものです。
これがお客さんに好評だったので、次第に周りの売り子さんにも広まり、他の業者もバラ盛りを作るようになりました。

制作中の様子

売り子さんの手の中で、綺麗なバラの花が出来上がっていきます。
バラ盛りは普通の盛り方にするよりも少し時間がかかりますし、熟練の技が必要です。

手元の様子

下の写真は橋本さんに作っていただいたもの。
バラ盛りの元祖なだけあって、花びらが薄くて形がシャープで、完成度がかなり高いです。

橋本さんのババヘラ

同じババヘラアイスでも、熟練の売り子さんの手にかかると、食べるのがもったいないくらいの「芸術品」になるのが面白いですね。

こちらはお願いして作っていただいた単色のバラ盛りです。

単色のババヘラアイス

「花びらの縁の部分だけ色を変える」などという技もあったりして、なかなか奥が深い世界です。

縁の部分だけ色が違うババヘラ

色違いのババヘラ

イベント会場などで、通常とは違う色のババヘラアイスが特別販売されていることもあります。
メロン味やソーダ味、ブドウ味などいろいろありますよ。

メロン味

ソーダ味

ブドウ味

【8/19追記】
色違いのババヘラについての情報はこちらのページでも詳しく紹介しています。

購入できる場所

ババヘラアイスの屋台は、基本的に車が必要な道路沿いかイベント会場にいるので、観光客がいざ食べようと思って探しても見つからないことがあります。

秋田駅近辺だと、千秋公園とエリアなかいちの間の橋(中土橋)の上に屋台がいることが多いです。

秋田名物

ババヘラアイスはテレビや雑誌などで何度も紹介され、今では秋田名物として全国的に有名になりました。
気軽に購入できて美味しいので、地元民にも観光客にも人気があります。

味はもちろんのこと、通りすがりにカラフルなパラソルを発見して、売り子のおばちゃんと会話をしたり、目の前でアイスをヘラで盛り付けているところを見るのが、ババヘラアイスの一番の醍醐味だと思います。

まだ食べたことがないよ、という県外の方は、機会があったらぜひ一度食べてみてください。

芝生とババヘラ

詳細情報

関連情報:
進藤冷菓公式サイト
児玉冷菓公式サイト
杉重冷菓公式サイト
千釜冷菓公式サイト

 

2020-05-28
ご当地グルメ