【五城目町】まるでジブリの世界!不思議で巨大な「ネコバリ岩」
五城目町に「ネコバリ岩(根古波離岩)」と呼ばれる奇岩があります。
川の上流にある高さ6メートルの巨大な岩の上に、杉やブナなどの巨木が何本も根を張っているという、とても不思議な岩です。
映画「釣りキチ三平」にも登場し、観光スポットとしても注目されている「ネコバリ岩」。
とても見事な風景なのですが、ここに着くまでの道が少し難易度が高いので、私が以前ここを訪れた時の様子や周辺の観光施設とともに、詳しく紹介したいと思います。
【追記】2024年7月の大雨災害の影響で、ネコバリ岩付近が通行止めになっている可能性があります。
訪問の際は「五城目町公式サイト」や「あきたの道情報」などで最新の情報をご確認の上、お出かけください。
ネコバリ岩の場所
ネコバリ岩があるのは、五城目町の馬場目川の川沿いです。
五城目町に着いたら県道15号線に入り、あとは車でひたすら県道15号線沿いに進んでいくと、ネコバリ岩への入り口があります。
周辺の見どころ
ネコバリ岩に向かう道中には『農家レストラン 清流の森』があります。
ここは杉澤小学校北ノ又分校跡地をレストランに改装したお店です。
定食の内容はその日によって異なりますが、イワナや季節の野菜、地場産の旬の山菜などを使った定食を食べることができます。
『清流の森』のすぐ隣には『盆城庵』という茅葺き屋根の建物があります。
これは1日1組限定の宿泊施設で、囲炉裏や土間のある古民家風施設に泊まることができるそうです。
この先は道が急に細くなり、車1台分ほどの幅になります。
対向車が来ると対処が難しいので、運転暦が浅い人は気をつけたほうがいいと思います。
舗装された道をまっすぐ行くと『ネコバリ岩』方面に行きますが、途中にあるこの細い砂利道を上ると、映画「釣りキチ三平」のロケに使われた『三平の家』があります。
【2021年10月追記】
建物の老朽化により「三平の家」は2021年11月20日で閉館し、取り壊されることになりました。
映画撮影で使われた囲炉裏や、写真パネル、サインなどは、2022年度から杉沢交流センター友愛館の1階に展示されます。
ネコバリ岩への道
舗装された細い道をさらに先へと進んでいくと、少し道が広くなり、「ネコバリ(根古波離)岩」と書かれた案内柱が立っています。
ここがネコバリ岩への入り口です。
ここからネコバリ岩への道は、車1台分の幅しかない、細い下りの砂利道になります。
砂利道を400メートルほど進むとネコバリ岩があり、車を3~4台停められるスペースがあります。
もし空き地が先客で一杯だった時に狭い空間で車を切り返したり、対向車が来た時にバックで戻るのはかなり大変だと思うので、運転に自信がない人は砂利道に進まずに案内柱の付近の路肩に車を停めて、徒歩で向かうほうが無難だと思います。
ネコバリ岩周辺
今回は車でネコバリ岩に向かいました。
車を停めた空き地のすぐ横に川が流れているのが見えます。
あたりには緑が生い茂っていて、なかなか良い風景です。
少し進むと、ネコバリ岩が見えました!
高さ6メートルの巨大な岩の上に、杉やブナなどの、これまた大きな木が何本も根を下ろしています!
根っこは複雑に絡み合って波打ち、表面は苔むしています。
岩の上は斜めになっていて不安定なのに、まるで岩にしがみつくようにして木が生えています。
秋田弁で「ねこばる」というのは「踏ん張る」という意味があるのですが、まさしくそんな感じです。
写真では伝わりにくいのですが、近くで見ると本当に大きくて迫力があります!
まるでジブリの映画の世界のようで、なんとも神秘的です。
ネコバリ岩への道のりは険しいですが、それに見合う価値のある素晴らしい風景だと思いますので、機会があればぜひこの場所を訪れてみてください。
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