あきたノート

【秋田市】秋田名物・鈴為もちやの「ミルク焼」

秋田市南通の『鈴為もちや(すずためもちや)』で昔から販売され、地元民に愛されているミルク焼。
毎年夏の間は販売をお休みしていますが、秋になると販売を再開します。

ミルク焼は小判のような形をしていて、薄くて白い皮の下からあんこがのぞいています。
表面には「ミルク焼」の文字がポコッと浮き出ていますよ(すみません、うっかり逆側から撮影してしまいました)
値段は1個120円です。

経木で包んだミルク焼を、持ち帰り用に包装紙で梱包してくれます。この昔懐かしい雰囲気が良いですね。

ちなみに名前は「ミルク焼」ですけれど、材料にミルクは一切使われていません。
昔は「豊年焼」や「仲町焼」などという名前で呼んでいたそうですが、小麦粉を使って作られている皮の色が真っ白なミルク色なので、町名が「仲町」から「みその町」に変わったのをきっかけにして、現在の「ミルク焼」という名前になったそうです。

大判焼きのように大きな型で一気に複数個作っているのかと思いきや、2個ずつ焼ける手持ちの鉄製の焼型を使って、店先で1個1個丁寧に焼いていますよ。なかなか大変な作業です。

薄くてもちもちした食感の白い皮の中には、甘さの中にほんのり塩気を感じる粒あんがたっぷり入っていて、なんとも素朴な味わいです。
あんこに使われている小豆は、北海道産100%。皮には味が付いていないので、中のあんこの味が引き立ちますよ。

ふとした時に思い出して食べたくなる、素朴で懐かしい秋田の味です。

詳細情報

店名:鈴為もちや
営業時間:10時~16時30分頃
定休日:日・祝日、夏季休み
(年末年始はミルク焼の販売休止)
住所:秋田県秋田市南通みその町2-1

関連情報:鈴為もちや

2019-11-06
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