※2024年の「竹うち」は雪不足のため中止になりました
※2024年の「竹うち」は、雪不足で参加者の安全を確保できないため中止となりました。
以下は過去の情報になります。
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美郷町の六郷地区で、国指定重要無形民俗文化財である「六郷のカマクラ」が開催されます。
最終日の17日(土)には、男衆が北軍と南軍に分かれて長い竹で激しく打ち合う「竹うち」という行事が行われます。
六郷のカマクラ
「六郷のカマクラ」は、これまでは2/11~15に開催されていましたが、今年から曜日にあわせて開催日が変更されることになりました。
2024年は2月13日(火)~17日(土)に行われます。
初日に行われる「天筆書初め」の行事では、5色の短冊を繋げたものに願い事を書き、青竹に吊るした「天筆(てんぴつ)」が作られます。
2日目には「天筆掲揚」が行われ、5色の旗が町内のあちこちでたなびきます。
各町内には「鳥追い小屋」と呼ばれる、天井がない形のカマクラが作られます。
屋根にあたる部分にはすだれやむしろがかけられており、中にいる子供たちが火鉢で一酸化炭素中毒にならないよう、先人たちが配慮したものと言われています。
鳥追い小屋の中には「鎌倉大明神」がまつられていて、雪の神殿(雪宮)も作られます。
各家庭では小正月の餅つきも行われ、柳の小枝にお餅を付けた「柳まゆ玉」を作って神棚に飾ります。
竹うち
「竹うち」は最終日の夜、神社のすぐ目の前にある「かまくら畑」という広場で行われます。
竹うちに使われる竹は本物の青竹で、硬くて長さは6~7メートルもあります。
日が暮れると、工事用やバイク用のヘルメットをかぶった男衆が広場に集結し、「北軍」と「南軍」に分かれて向き合います。
勝負は3回行われ、北軍が勝てばその年は豊作、南軍が勝てば米の値段が上がると言われています。
「竹うち」の開始を告げる合図と共に、竹を持った男衆が叫びながら一斉に飛び出し、長い竹をバシーッ、バシーッっと振り下ろして激しく打ち合います。
長い竹は大きくしなり、ぶつかり合い、割れてあたりに飛び散ります。
2回戦が終わると、天筆を炎で焼く「天筆焼き」が行われます。
天筆焼きが全て終わったところで、なんとそのゴウゴウと燃える炎を挟んで、竹うちの3回戦が行われます!
これが最終決戦とあって、竹の打ち合いは激しさを増し、怒号が飛び交い、まるで「合戦場」のような壮絶な戦いが広場で繰り広げられます。
豊作祈願の火祭として700年余りの歴史がある貴重な小正月行事ですので、ぜひ「六郷のカマクラ」と「竹うち」をご観覧ください。
詳細情報
イベント名:六郷のカマクラ
開催日:2024年2月13日(火)~17日(土)
※「竹うち」は17日(土)開催
会場:秋田県美郷町六郷地区
※「竹うち」はカマクラ畑で開催
※上記掲載内容は2024年2月7日時点の情報になります。
伝統行事・祭り